めが姉ぇのハイパー激務な業務をそこそこしっかりこなせるりんかちゃん。
ヤバい。敏腕すぎる。
しかも合間に歌詞考えちゃうやつ。すごすぎる…
というわけで、新曲ですね。
「夢色エナジー」!
作家陣は、
作詞:花衣
作曲:成本智美
編曲:高橋修平
以上のお三方。
花衣さんはプリティーシリーズ初ですかね~!
成本さんといえば「快打洗心♡カッキンBUDDY」の作詞曲を、
高橋さんは「ぱぴぷぺ☆POLICE!」、「かりすま~とGIRL☆Yeah!(じゅのん ver.)」の編曲を担当されてますね~
みなさんSUPA LOVE所属のクリエイターということで、
俺的にはアイドリング!!!から聴かせてもらっているSUPA LOVEさん、
本当にありがとうございます🙏…
脚本の兵頭さん曰く、前回のソロ曲「キラリ覚醒☆リインカーネーション」のアンサーソングとのこと。
たしかに、聴いて一発目のインパクトは「進行同じ!?」でした。
ということで、さっそく聴いてみましょう!
目次
①メロディ
曲の初めはA♭ major。
ド=A♭で読んでくださいな。
ちょいサビ
イントロ前にサビの最後の部分が来ます。
ド頭から、前回の短調寄りな雰囲気ではなく長調感。
そして、サビの盛り上がるところなので、
「ド→ソ→レ」という四度DOWNから間髪入れずに五度UPという起伏。
伴奏がしっとりしてるので強い高揚感まではいかずとも、
これからワクワクする出来事が始まりそうな夜明けの感じ。
1年で精神的に大成長を遂げたりんかさんの感じがありますよね~
Aメロ
イントロからE♭ majorに転調(調号♯+1)です。
ド=E♭。
一発目の入りの音。「レ」ですって。
「レ」!?
いきなりの浮遊感。
「ド」「ミ」「ソ」「ラ」で始まる曲はよくあって、どれも一旦地に足を着ける感じに聴こえます。
でも、今度のりんかは最初から飛んでる件。
Aメロド頭から夢色エナジーがマックス説あります。
さて、今回も、「シ(変人)」と「ファ(不思議な人)」をしっかり入れ込んで滑らかに落ち着いたシルクちゃん大好き芸人のりんか。
むしろ「ファ」が強めできました。(「シ」は鳴りを潜めてますね…)
というのも、「ファ」を最高音に下降形になるところがあるんですが、
この形って、ものすごく「最高音」が強調されるんですな。
加えて「ファ」はこういう使い方をするとサスペンデッドみたいに聴こえて、
「んっ?」って感じで「ファ」に対して耳が注目(?)するんですよね。
そういうわけで、さっそく「不思議な人」感。
2フレーズ目はこれまた珍しく1フレーズ目とモチーフが違います。
一瞬「Bメロかな?」って思っちゃいがちですが、もっと大幅な違いがこの後出てくるので、ここはまだAメロ。
このフレーズは頭が「ド」。「しっかり者のりんか」感を出してますね。
からの~
「ドシド」で「シ」を意識させつつ、そこから「ド→ソ」の五度UP!
あー来ちゃったよ。五度UP。
出来る女ですよ。ついでに「シ」。
「シ」は「シルクちゃんの『シ』」ですからね!(違う(違わない))
カッコがネストするくらいシルクちゃん。
まだ「シ」の出かたが優しいですね。
そして最後、ダメ押しの「ファ」からの下降形。
「不思議な人」感再び。
Aメロは「ファ」の不思議感と全体的な浮遊感で進んできました。
Bメロォ!
Bメロ
転調です。A♭ major(調号♭+1)。
ド=A♭!
この転調、実はめちゃくちゃ重要という。
勘のいい方は気づいてるかも。(曲頭の調みてみて!)
さて、Bメロはなんと「ファ」がいません。
「ファ」が!いません!!
代わりに「シ」中心のメロディになってます。
ついに「シ(ルクちゃん)」中心です。
メロディが動くたびに「シ」を経由したり、「シ」で止まったり。
ものすごい量の「シルクちゃん」です。かわいい。
なにせ、隣り合うダイアトニックの音が片方短二度なんですよ。かわいい。
最後の最後。
なんと、前作「キラリ覚醒」の「高揚感OVERLIMIT!七度UP!」を超えるムーブが!
「ミ→ミ」の八度UP!オクターブ!
あー、りんかさんやっちまいました。
もう軽く成層圏は超えましたね!
その勢いのままサビへ!
サビ
サビで転調します。
F major(調号♯+3)に転調、ということでド=Fで。
はいこの転調!
前作は同主調同士でしたが、今回は「下属調/属調経由」で「同主調転調(90°転調)」。
Aメロだけ90°調間(俺造語)から外れるも、メインで使ってる調とは「属調/下属調」の関係という。
めちゃくちゃ転調するけど聴き心地が滑らかなのはこういうことだったんですなぁ!
この転調で、めちゃくちゃメジャー感出てません?
開放感が強いというか。
つまり、これで宇宙空間出ちゃってるんですよねぇ。
助走の勢いが第一宇宙速度だった説あります。
このアニメ学者系頭脳多くない?(きのせい)
さてさて、よくメロディを聴くと、「ファ」が多めという。
最初なんか「ミファソ」だし。
後半下がって「シ」が出てきますが、また「ファ」のレンジに上ってきます。
その途中で「ド→ソ」の五度UP。高揚感は維持。
衛星軌道乗ってますねこれは。
そして、この曲随一の聴きどころが。
2フレーズ目。転調。
F minor(調号♭+3)です。ド=A♭です。
モチーフはほぼ同じものの、転調してるし初めの音は「ド」だしで印象はガラッと変わってます。
そして、ちょいサビと同じフレーズ前の部分。
「シ」~「ファ」でメロディが構成されていて、不思議な空間というか浮遊感というかが出てきてます。
マジで宇宙空間でした。めるめる呼んできて!
そして、その流れからのちょいサビフレーズ。
キレイに一周してきました。
緻密に、繊細に、シルクちゃん。
このワザもりんかの計算力によるものでしょう!たぶん!
ちょいサビフレーズから間髪入れずにサビ頭に行くTV Size。
近親調同士なので超絶滑らか。
滑らかすぎて境目で微分可能です。めるめるに計算させましょう。
②コードとか
曲の初めはA♭ major。
Ⅰ=A♭で読んで!
ちょいサビ
「Ⅱm7-Ⅲm7-ⅣM7-Ⅴ7sus4」
ちょいサビは「サビの結び部分」なので、「途中からの動き」ではあるんですが、
やっぱり耳的に重要なのが「一番最初のコードがⅡm7」ってところですよね。
似たような響きのⅣが最初になるよりも確実に浮いてる感じ。
この「浮く」は超伝導体がピン止め効果で空中にピタッと浮いてるヤツみたいな見た目です。漂ってない感じ。
そこらへん、りんかの
「(シルクちゃんみたいなのが好きな変人感あるけど)しっかり者」感
が見える気がするぅ~!(主観MAX)
そして、上昇形の進行で未来を見据えた将来設計。
ユヅルお兄さんと違ってガチの頼れるお姉さん。
頼れるお姉さん、Ⅴsus4で期待度も高いです。
sus4を解決したくなるのをタメてタメて……!
そのままイントロへ!!
イントロ
さぁ転調!
E♭ major(調号♯+1)です。Ⅰ=E♭で!
「Ⅵm7-ⅣM7-Ⅴ-Ⅰ-Ⅵm7-ⅣM7-Ⅴ-Ⅰ」
さて、イントロですが…
デジャヴュ感じません?
それ、既視感じゃなく本当に過去に聴いてるはず。
そう!
「キラリ覚醒☆リインカーネーション」のイントロ!
同じ小室進行ですね~
Kawaiiコード進行アワード2018にノミネートされてたヤツですね~
「( ゚д゚)ハッ!」ってのも同じ拍で入ってるし、かなりオマージュというか意識した編曲です。
シンセメロもかなり寄せてますね。
2周目の「ドシド(ソ)ドレド…」とか。()の所は若干違うけど、ほぼ。
「りんか」感(=6451進行)を前面に押し出したスタイル。
さぁて、そんなオマージュもあって、拙者ワクワクしてきましたぞ…!
りんか氏~!
Aメロ
Aメロコードは、
「Ⅵm7-ⅣM7-Ⅱm7-Ⅴ7-ⅠM7-Ⅴ」
「Ⅵm7-ⅣM7-Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅰsus4-Ⅰ」
1周目は静かに、2周目は豪華に展開。
よくみると、6451の変形パティーン。
「りんか」たる進行が「小室進行」なら、この変形は成長の表れなのでは!的な。
1年でりんかがめちゃくちゃ成長しましたよ。おじさん泣いちゃいます。
ここ、ぜひ耳をそばだてて聴いてもらいたいのは…
「4つ打ちキック」と「シンコペーションシンセ」のリズム。
1周目はディケイ早めのヤツがスタッカートっぽく付点で、
2周目は厚めの音がメロを付点で。
メロディがわりと音価が長いので、このリズムの違いがかなりノリに作用してます。
最初の頃こんなダンサブルなナンバーを演る子だと思わなかったよね……
「COMETIC SILHOUETTE」とはまた違うクールなノリです。
ホント、聴いてるとついつい足と手と頭で違うリズム刻んじゃう!
そんなAメロ!
いったんⅠで結びまーす!
Bメロ
転調だ!!!
A♭ major(調号♭+1)なので、Ⅰ=A♭で!
「Ⅵm7-ⅣM7」
「Ⅱm7-Ⅲm7-ⅣM7-♯Ⅳm7(-5)-Ⅴ-Ⅲ7」
さぁ、いよいよ小室進行が完全に崩れ、Ⅵm-Ⅳまでになりました。
成長したりんかをみせる時です!
Ⅲm7からの上昇クリシェも「青葉りんかの夜明けぜよ…」感あってすき。
最終的にⅢ7で送り出すんですが、これがものすごいフリに。
このブログで度々言いがちな、「ソ♯(Ⅲ7の構成音)はマイナー感がゴリゴリ」っていうヤツ。
ここでものっそいマイナー感を出しちゃうんですよ。りんかさん。
このフリの回収はサビのところでやりましょう。
さて、リズム。
もうここはドラムを聴いて!
特にキック!超カッコいいの!
こんな付点バリバリシンコペーションされたら、好きになっちゃうよねぇ…
サビとの境目でリバーブ強めのスネアが叩かれるのも、「
そんな感じでGo! Up! サビ!
サビ
転調だ!
F major(調号♯+3)、Ⅰ=Fで読んで!
「Ⅰ-ⅣM7-Ⅴ-♯Ⅴdim7-Ⅲ7」
「ⅣM7-ⅠM7/Ⅲ-Ⅱm7-Ⅴsus4-Ⅴ」
1周目(F majorゾーン)はゴリゴリの長調。
Bメロの最後がゴリゴリの短調感。
このギャップですよ!!!
ちゃんとフリが効いてます。ヤバない???
かと思ったら、「♯Ⅴdim7-Ⅲ7」というゴリゴリのマイナー感。
感情の起伏が激しい!
りんかもミラクルキラッツをやっていく上でいろいろ思うこともあるんでしょう。
でも、すぐに晴れやかに。
「ⅣM7~」はまたそこそこのメジャー感です。
りんからしいや!
ユヅルお兄さんだったらずっとゴリゴリのメジャー感になりそう。
そして、ここでまた転調。
F minor(調号♭+3)なのでⅠ=A♭で!
「Ⅵm7-Ⅱm7-Ⅴ-Ⅳ-Ⅲm7」
「Ⅱm7-Ⅲm7-ⅣM7-Ⅴ」
なにやら、急に締まりましたかね。
なんだろう、りんかの決意が見えます…(俺:ここで水晶を見る)
さっき一瞬あった「ゴリゴリのマイナー感」とも違う強いマイナー感。
これもこの後の「ちょいサビと同じ部分」の展開のためのフリだったり。
(回想…)ちょいサビを聴いたとき、メジャーっぽく聴こえませんでしたか?
俺は聴こえました(主観)。
そして今回の本サビは、調(調号の数)自体は同じ。
これらが意味することは!
そう!
上のカギカッコ、上段と下段の間に「F minorからA♭ majorに転調」が挟まっていたのです!(たぶん。完全に主観だよ。)
はい、りんかさん。確固たる何かの決意から、将来設計を作り出してました。
頼れるアネキです。
ミラクルキラッツの頭脳はすごい人でした。
しっかり者感はリズムにも表れてて、キックが4つ打ちに戻ってます。
ただ、「やっぱり大好きシルクちゃん!」なので、シンセはシンコペーションでダンサブル。
りんかさんかっこよすぎませんか!!!
ラスサビ
さて、TV Sizeではサビ明けでもう一周サビ。
サビは「F major→F minor(A♭ major)」の流れなので、
サビをループさせると「同主調をいったりきたり」という転調を繰り返すシステム。
近親調なので、サビ後ろとサビ頭が滑らかに繋がり、一生ループできます。
このループは緻密に計算されたシステムなんです!(2回目)
そりゃPrism Stone1日店長も勤め上げられるってもんですよ…
りんか様ぁ……
アウトロ
アウトロは、転調せずにイントロと同じ小室進行。
「Ⅵm7-ⅣM7-Ⅴ-Ⅰ-Ⅵm7-ⅣM7-Ⅴ-Ⅰ」
これすなわち、決意の向こうに、成長を遂げた「りんか」という意味では!(主観)
やっぱり、人間根幹にあるものは変わりません。
でも底上げは出来るよ!!!
そんなりんかからのメッセージ。おじさん、沁みるなぁ…
中学生に人生論を説かれました。若いのにスゴイねぇ…!
りんかの「夢色エナジー」、感じ取りまくりマクリスティー。
ありがとうございます……!
りんか、やはり敏腕
前作と比較するといろんなことが見えてくる構成。
avex本気だよ……
これホントに子供向けアニメなの?とか思っちゃうくらいに緻密な造りなんですよね。
そして当然のように曲の造りもしっかり。
ファントミ曲でも書いたけど、情操教育に一役買ってるのでは!
あ、ファントミラージュといえば、こんどキラッとプリ☆チャンとお互いにコラボするんだって?
というわけで、プリチャン界隈の方も「ファントミラージュ曲」を聴いて予習しちゃってください!
ファントミもいい曲だらけよ!
というわけで、「りんかすごすぎませんか…」って話でした。
ばーい👋
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