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かわいいを向上しろ!!!(「シアワ星かわいい賛歌」のはなし)

  • Gchan 00 

新キャラ、金森まりあの新曲がさっそく登場です。

「シアワ星かわいい賛歌」だって!
タイトルからもう…
かー💗わー💛いー💜いー💙

さっそく語彙力がミニマムですが、作家を見てみましょう。

作詞:児玉雨子
作曲:michitomo
編曲:Koji Oba

はいありがとうございます!
「レディー・アクション」「ワン・ツー・スウィーツ」「スキスキセンサー」でおなじみの作家陣ですね!

かわいいが振り切れてそうなこの曲、聴いていきましょう!

①メロディ

F majorでスタート。
ド=Fで読み替えてね。

ちょいサビ

さて、この曲。シがメインです。

シといえば変人扱いされることが多いですが(このブログでの話)、
積極的に使いまくると可愛くなるという実例がこの曲。

「シ」はご存知「ド」の短二度下!
半音のムーブはダイアトニック上だと2か所しかないので、
短二度を使おうと思ったら
「シ⇔ド」
「ミ⇔ファ」
しかないわけです。
そうなると長調の主音から完全四度上/完全五度下の「ファ」がいろんな意味で扱いやすい中…

「シ」!

短二度音程は同時に鳴らすとだいたい”不協和音”と言われるのに…

「シ」!

そして、俺に散々不思議ちゃんとか変人とか言われちゃってる…

「シ」!

そんな音をほぼ中心に据えるこの歌(のサビ)。
それだけを聞けばなんだかヤバそうな雰囲気ですが、
それでもダイアトニックで半音音程になりうる音なんですよね。

そんなんで、多用するとやわらかさを演出する音に。
「シ」ちゃんの事誤解してました…
やっぱり金森さん、「かわいい」を見出すプロフェッショナルですねぇ。


そういえば、Cutie HappinessのブランドBGMも「シ」が印象的…
まりあ=「シ」ちゃん
の可能性が出てきました。
でも前世は「ラ」ちゃんか

余談ですが、プリパラの主人公がマイナーの主音ってなんだか不思議だけど、精神的に納得できちゃうんですよね。
物理的には基準のAの音がC major/A minorで「ラ」になるのでやっぱり中心の音。

らぁらちゃんは必然的にすべてを束ねるものだったんですね!

まりあも「かわいい」ですべてを幸せにしようとしている辺り、同じところを目指しているかも?

なんて妄想を垂れ流しつつ。

メロのリズムは終始シンコペーション。
ゆるふわ感がクセになります。
これをかわいいといわずしてなんというのか!!!
あの両親から生まれたのも納得のかわいい教祖!!!

ところで、このサビ。実はこれが最初で最後。
ちょいサビと言いつつ、一番低い音がある区間だったりします。
「ソ」すなわち「C」が一番低い音。
おぼえといて!

Aメロ

割とAメロで音高を落としきることは多いですが、
ちょいサビで最低音を出してます。

じゃあ実質の導入部であるAメロでどうするか。
…そう、何もしないんですよね。

フレーズを聴くと「ドが中心」ですが、「ドを中心」にして何もしないんです。

何もしてないっていうのは、メロディがすごーく平坦なんです。
平坦に聴こえるということは…!

そう、ほとんどの音の遷移が(短or長)二度ということ。
Aメロは、なめらかメロディを繰り返すモチーフなんですね。

そして、なめらかを担う要素には当然…!
「シ」がかかわってきます!

Aメロも割と高い頻度で「シ」がメロディに表れます。
前半は「ラ or ド」で主音感を強めつつ…なんですが、
後半はド中心で上下二度が基本のレンジに。
つまり「シ」が印象に残るメロディです。

これらを総合すると、
・主音多め
・主音以外は主音の二度上下(が多い)
・主音から離れる時も隣接音は二度の間隔
→動きが平らに=落ち着いた印象

という結論に。ゆえにAメロたりえるわけですね。
それに加えて「シ」の多用でかわいく落ち着いたAメロなんですよね。

これらを踏まえると、カワイイメロディが作れるん↑っすよ↓ねぇ。
ってこと。

このAメロがスゴいのは、「(前半で)主音をしっかり主張させてる」こと。
これをやりつつ「シ」を多用して、輪郭をぼかす技巧派。
そんな感じで聴いてみて!

Bメロ

さて、Bメロ。
ここはサビでの転調準備の側面が強い部分なんですよね。
準備で途中転調します。これがサビへの布石に!

さて、その転調までの部分。
音名で「ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ」の6音だけ(ソだけ無し)を使ってるんですが、実はAメロもソを使ってないという。

ソといえば主音のドと完全音程なので、使うとメリハリを出す感じ(主観)。
そこを使わないことでファンシーにキューティーハピネスしちゃってるんですよね~!

「いやいや、主音と完全音程はファもだろ!」
とはいっても、「ファ」は「ド」の整数倍音列だと第683倍音目が近いし、
ファンシーの「ファ」だけあって(?)、浮遊感の権化だし、
ということで、同じ完全音程でもこんなに違うんですね~!

そんな「ソ」はこの曲の「ここぞ!」というときに使いますよ、と。

それが、伝家の宝刀「かわいい憲法」!
のあとの転調!

A♭ majorに転調ですね!(♭+3個)
ド=A♭にして読んで!

はいきました+90°転調。いわゆる同主調の平行調。
五度圏で+方向に90°動いてるっぽく見える転調。
ここは転調と取らず拝借してる考えもありですが、 あえて+90°を強調しておきます。

この転調のポイントはエモーションがムーブさせられる感じですよ…
そしてもともとは主音だった「現ラ」から「ファ」にいくファンシー。
フワフワ感。浮遊感。ヘリウムで浮いてますよ。
なんでしょう、ステージの背景(本編のヤツ)とここの音が同じ色に見えます…

あぁ…かわいいが溢れます……溢れすぎました…………
一回溢れた「かわいい」をすくっておきましょう…

そこで満を持して登場!
「ソ」でとめーの三度DOWN&UPでまた「ソ」!!!
しっかり掬えました!むしろ我々は救われました!

そんな感じでこの転調の後ろを
「ちゃんと区切る&次に行かせたくさせる」
ことで、このA♭ majorを意識させました。そして~

一瞬F majorに戻った!!?
これはあえて転調と取りますよ。短いけど。
ということでド=F。

-90°転調は爽やかなイメージ。主観です。
爽やかに加えてはっきりした物言い。イケメン感。
まりあのかっこいい部分がチラっと。

んでここBメロラストなんですが、締めは「レ」。
あー強すぎないドミナントの構成音だ!
「ソ」は一旦鞘に納め、腰に差したかわいいシール貼り機(小)でサビへもっていきます。

やさしくサビへパスを渡していき~?

サビ

はい転調!
B majorです。Fからだと♯or♭+6個。
つまり五度圏真裏なんですが、間でA♭ majorを挟んでいたので、
それがクッションになって♭方向(+90°が2回)での遷移に聴こえる感じ。

まりあさん技のデパートですか…??みたいな感じ。

ちょいサビはF majorだったので、全体的に増四度上がってます。

フレーズ一周目。
始まりの「ラ→ド」はAメロの感じ。
マイナーの主音でやわらかくかわいく。

ほとんどの箇所で三度以内の動きなんですが、ちょいサビより動きまくります。
ポップに、だけどやわらかいムーブ。
すなわちかわいいのです!!!
そして、一番の見どころは…!3つ目のモチーフ!
ミ→シという五度UPを決めるんですね~
盛り上がりますね~
かわいいがまた湧き出て溢れそうですね~
フレーズ1終わりのモチーフは微妙にちょいサビと違って、
「シ」ではなく「ソ」を中心にして動いてます。

続きそうな動き…!

続きます。フレーズ2つ目。
ちょいサビに似た動きです。
1つ目と違うのは、「ラ」が頭に来ないので、高さを維持してる感があるところ。
しっかりかわいい気流に乗れたようです。

そしてフレーズ1つめとは違う盛り上がりポイントが3つ目のモチーフに!
それは「ソ♯」の存在!!!
一瞬ゴリゴリのマイナーを思わせることで、感情をめちゃくちゃ振るわせます。
ちょいサビもこの盛り上がり方でした。

フレーズ2終わりのモチーフはちょいサビと同じく、高まり切って結ぶスタイル。
ちょいサビはフレーズ2つめを抑え目にしたメロディだったんですなぁ!

TV SizeではこのあとC majorに半音移調!(♭+5 or ♯-5)
フレーズ2つ目を移調した状態でもう一度!
盛り上がりをたたみかけます!!

高揚感が強くなり、かわいいによって全宇宙が完全にシアワ星団に。

語り:我々は「かわいい」により救われたのでした。
(我々:(ここで光に包まれて消える))

…あ、そうそう。消える前にこの話。

サビにはAメロ・Bメロと違う点があるんですが…
それは、伝家の宝刀「ソ」を頻繁に使っていること!

そしてこの「ソ」は、ちょいサビで言ってた「最低音」!

際立ちますね~!「ソ」!

そして「シ」の存在…

さらに、AメロBメロで「ファンシーの『ファ』」と言っていたのに、実はサビにいない「ファ」…
これは、「ファ」の役割(ファンシー部分)を「シ」に任せることで強力なファンシー感を創り出しているのでは…!
奇抜感でいえばシの方が強いので、より「金森まりあ」っぽいですね。

というわけで、メロディの時点で「金森まりあ」だったね~
って話でした。

②コードとか

初めはF major。Ⅰ=Fね!

ちょいサビ

「Ⅳ-Ⅴ-Ⅲm-Ⅵm-Ⅳ-Ⅴ-Ⅵm-♭Ⅵaug-Ⅰ/Ⅴ-♭Ⅴm7(-5)」
「Ⅳ-Ⅴ-♯Ⅴdim-Ⅵm7」
「Ⅱm-Ⅴ-Ⅰsus4-Ⅰ」

初めのウィンドチャイムとドラムロールですでにかわいい感じを出してますが、さっそく。

ちょいサビは4536の王道進行から。
王道進行は「ワン・ツー・スウィーツ」でも使われてたかわいい進行ですが、
同じ進行なのにこんなに違う「かわいい」になるとは…
同じ作家陣なのに…違う…
みんな違ってみんなかわいい…
浮遊感はあるのに、楽器が変わるだけで全然違う感じに…
メルヘンかわいい…

というのも、フィルタ強めからスタートするパーカッションの影響でしょう。たぶん。
一瞬の異世界感がファンタジーの世界を想起させるというかなんというか。
フィルタのおかげでスネアが強く聴こえて、裏拍が強まってるのもかわいいポイント。
そして、ちょいサビのラストに近づくにつれフィルタを弱めていくという。
フィルタ弱まったらチェンバロみたいなの出てきた!
メルヘンだ!

そしてコードを鳴らしてる楽器は…アコギ…!
撥弦楽器は跳ねさせてくれるのでかわいいです。
フィンガーノイズも劇的にかわいいです。

コードに戻って、Ⅵm-♭Ⅵaug-Ⅰ/Ⅴ-♭Ⅴm7(-5)のところ。
下降クリシェかわいい!

ちょいサビをちょっと聴いただけでこのかわいいの量。
まだあるけど、サビまで取っておきましょ。

あ、ところでドラムロールと王道進行で「Steps(ぴのんver.)」を思い出しました。
ノリは違うけどね。かわいい度が似てるよねって感じで。
かのんver.と間くらいのかわいい度。
Steps名曲だから聴いて!原宿までプリパラ遊びに行ってね!

イントロ

「Ⅳ-Ⅴ-Ⅲm-Ⅵm -Ⅳ-Ⅴ-Ⅰ-Ⅲm」
「Ⅳ-Ⅴ-Ⅲm-Ⅵm -Ⅱm-Ⅴ-Ⅰ」

イントロは印象的な「ドシドミレ…」って鳴ってるスチールドラム的なやつが。
これがスタッカート的にずーっと鳴らしてるんですが、これがかわいい。
スタッカートかわいい。

オブリガートのブラスはシンコペーションで弱起なのもかわいい。
かわいい向上委員長のボーカルメロを意識してる説があります。

ところで、1行目のコード進行。最後のⅠ-Ⅲmなんですが、
大場さん曲でよく聴く気がします。気のせいだったらすみません。
ワンツースウィーツのイントロもそうだし、そんな気が。

そういえばベースがオクターブ奏法で下上下上と動いてますが、8分裏拍の「上」がこの曲のノリを決めている説があります。
たぶん。

Aメロ

「Ⅳ-Ⅴ-Ⅰ」
「Ⅳ-Ⅴ-Ⅵm」

Aメロは全8小節なんですが、このコードの量という。
これがかわいいポイント。メロディ編で書いた「平坦」というのはコードもだったよ、と。
内訳は、
Ⅳ(2小節)-Ⅴ(1小節)-Ⅰ(1小節)
Ⅳ(2小節)-Ⅴ(1小節)-Ⅵ(1小節)
の8小節。ゆったりと流れていく時間。
かわいいですねぇ!

そして、Leftをよく聴くと、マリンバが!
かわいい。
鍵盤打楽器はかならずスタッカートなのでかわいいんですよね。
このマリンバ、結構動くんですよね。
最初はメロディに追従して、Ⅴのところでポーンと跳ね上がってソを叩き構成音を鳴らす感じ。
メインのメロディが動かない代わりに、背景がめちゃくちゃ跳ねるというポップ仕様。
そりゃかわいい向上委員会に動物来るわ。

でも、それ以外のバッキングは穏やか。
ブラスのオブリガートもメインメロに合わせて控えめ。

イントロと違って、ベースが拍頭だけ鳴ってるもんだから、ダンスが裏拍合わせなのが超映えますね~
…!!!
やっぱり裏拍ノリなんだよ!
さっきの説は正しかったんだ!!

この曲、基本裏拍ノリなんですよね~
そこもかわいい!

Bメロ

「Ⅱm7-Ⅲm7-ⅣM7-Ⅴ」

さて、転調前は1小節ごとに上昇していくコード進行。
ここもゆったりした印象。

この区間はブラスがアタック弱めで心地よく鳴ってます。
しかもクレッシェンドで優雅に。
金森さんは赤城さんと違った優雅感が出てます。
親御さんの育て方がいいんでしょう。

Bメロからは基本三度下のコーラスが!
これがかわいい。
このコーラスの人の声もかわいい。

三度下重ねで長調っぽいということはメインメロがroot以外を基準に動いてるのかな…
検証しないよ!

ここからA♭ majorに転調(♭+3)して~
(Ⅰ=A♭)

「Ⅳ-Ⅰ」

この転調前ドミナントをはさみーの、+90°転調で転調先のⅣ行く進行大好きなんですよねぇ。
転調前(F major)だと「…Ⅴ-♯Ⅴ(転調後のⅣ)-…」みたいな。
半音押し上げる感じ。

転調してまるっきりダイアトニックの担当は変わるんですが、半音移調のようにテンションが上がるんですよね。

そんなアゲかたをしてからまたF majorにもどります。
Ⅴ=Cですね。

「Ⅴ」

ドミナントですね。
A♭ majorのままだとⅢになっちゃって、マイナー感が強すぎるんですが、
メロがF majorに戻って普通にⅤに聴こえるわけです。
ドミナントでサビへと送り出します。

サビ

転調するんですね~。
しかもB majorですね~。
Fからみたら近親調でもなんでもないですね~。

でも!
途中のA♭ majorのおかげで、+90°転調の連続に聴こえますよってわけ。
メロディ編でも書いたけど。

というわけで、B majorに転調(♯or♭+6)です。
以下、Ⅰ=Bの読み替えで!

「Ⅳ-Ⅴ-Ⅲm-Ⅵm-Ⅳ-Ⅴ-Ⅰ」
「Ⅳ-Ⅴ-Ⅲm-Ⅵm-Ⅱm-Ⅴ-Ⅰ」

さて、フレーズ1つ目。
さぁ王道進行です。
王道にかわいいです。

よく聴くと、イントロの「ドシドミレ…」が!!!
かわいいやつ復活したぞ!!!
これがまた7thっぽく機能しててかわいいんですよね~

ⅣM7とかかわいいのかたまりだしね!

そしてさいごのツーファイブワンでティンパニらしき音が!
この後のサビ結びでも出てきますが、音の広がりが優雅MAXなんですよね。
あーもうかわいいを極めし向上委員長がかわいい。

「Ⅱm-Ⅴ-Ⅲm-Ⅵm-Ⅳ-Ⅴ-Ⅵm-♭Ⅵaug-Ⅰ/Ⅴ-♭Ⅴm7(-5)」
「Ⅳ-Ⅴ-♯Ⅴdim-Ⅵm7」
「Ⅱm-Ⅴ-Ⅰsus4-Ⅰ」

フレーズ2つ目は(ほぼ)ちょいサビと一致。
しかし、一瞬、でも超重要な変更点が!!!!

それが最初のⅡm!

Ⅳの時よりも強いⅤの進行感!!!

そんなもん、四度上は二度上より強いにきまってらぁ!
同じような響きですが、コードが遷移すると特徴が顕著に。

こういうのを職人技というんですよね。
「王道進行を続けてもいいけど、より強く聴かせたいから変えよう…」
みたいなのを考えられるようになりたいですね…

TV Sizeではこのままラスサビへ。

ラスサビ

基本的には同じですが、サビフレーズ終了後のカデンツが若干形が違うので特記。

「Ⅱm-Ⅴ-Ⅰ-Ⅴ-Ⅰ」

あっ!朝礼でお辞儀する時のヤツ!!
これ、子供の頃朝礼で聴くたびなんとなくオシャレな感じしてました。

いわゆる「T→D→T」の動き。
ツーファイブワンも強いカデンツなのに、あえてまたドミナントに戻す感じはオシャレ。
かわいい向上委員長はオシャレも強かったんですね…
弱点がなさすぎるぅ!!!結びすら最強かわいいなんて!!!

令和かわいい元年。

詞、メロディ、伴奏。どこから切り込んでも「かわいい向上委員長」用の歌曲でしたね…
むしろ「シアワ星かわいい賛歌」=「かわいい向上委員長」でしたね…

これを聴き続けると、かわいいを向上できます。
最終的にシールをたくさんもらえます。

筐体でも遊べるから、選びまくってかわいいを向上しろ!!!!

以上!!!!

ばーい👋

他のプリチャン曲もいろいろ書いてるのでよろしく👍

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させることが出来ます。

よろしければm(__)m

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