「らーめん」
日本語話者ならほとんどの方が読めるかと思います。
日本は義務教育のおかげで、識字率が極めて高いんですよね。
目次
言語⇔文字
世界にはいろんな言語があり、それらを記すための文字も数多くあります。
言語は「しゃべり」と「読み書き」がありますが、それらは必ずしもセットにする必要はなく、
例えば日本語であっても、
「喋れるけど書けない」
であるとか、
「本は読めるけど会話はちょっと…」
というパターンもありますよね。
俺は割と他人との会話が苦手という陰キャなので、
言語能力が低い方だと思っています。
こんな、母語ですらコミュニケーションムズカシイとか言ってる段階で、
他の言語を覚える脳領域が弱っちいのも目に見えてます。
(小学生のころは作文すら苦手とかいう言語弱い説を裏付けるエピソードも…)
そこで!
言語を覚えるのではなく、文字(と発音)を覚えたらどうだろうか、
と思い立ちました!
もう、文字の読みだけなので、意味とかも完全無視。
海外旅行行って、とりあえずフードコートに行って、
メニューの文字さえ読めて、言えれば、食い物にはありつけます。
ね!割といいと思うでしょ!
「アルファベット」を読む
ラテン文字の場合
では、別の文字。
「ramen」
読めるでしょうか。
中学校で英語の授業があったり、
ローマ字を読む訓練なんかもあるので、
日本人は割とラテン文字を読めるんですよね。
発音が正しいかは別として。
これを日本語話者が「らーめん」と発音すると、違う!って言われますたぶん。
いわゆるこのラテン文字を使う言語は多いので、いくつかの言語の発音記号を見てみますか。
英語の場合
「ɹɑːmən」
フランス語の場合
「ʁa.mɛn」
ドイツ語の場合
「ˈraːmə(n)」
Wiktionaryだと発音記号アリがこの3つしかなかったのでこれだけ…
3つしかないのにこの違い。
mの発音は同じですが、rが各言語で違いますね。
母音も違いますが、とりあえず子音に注目。
英語は中学の時も耳にタコができるくらい言われる、舌を内にまくやつ。
フランス語はうがいするときにのどチンコを揺らす感じ。
ドイツ語はうがいだったり巻き舌だったりいろいろあるんですって。
イタリア語なんかは巻き舌ですな。
ヨーロッパの同じアルファベットを使用する言語たちでも発音が違うので、頭がこんがらがります。
しかも、だいたい日本語に無い発音だったり…口もこんがらがります。
色々こんがらがるので、まずは「カタカナに起こす」事が出来るところを目指しましょうか。
発音は二の次!
「ραμεν」
ギリシャ文字。
なんじゃこれ…
「рамэн」
キリル文字。
顔文字でДとか見るけど…
「რამენ」
グルジア(ジョージア)文字。
んー。
「Ռամեն」
アルメニア文字。
あーごめんなさい。
読めない…
でもこれ全部「ramen」。ラーメン。
そもそも「アルファベット」ってギリシャ文字の最初の2文字
「αβ」
↓
「Alpha Beta」
↓
「Alphabet」
ってことなんですな。
ギリシャ文字由来なんです。
ギリシャ文字の
「ραμεν」
と、それぞれの文字
「ramen」
「рамэн」
「რამენ」
「Ռամեն」
これ全部アルファベットで、ギリシャ文字に由来or参考にしている文字なのです。
ということはそれぞれがそれなりに1対1対応するため、
どれもラテン文字表記の「ramen」に対応できるのです。
つまり、アルファベット系はその対応が分かれば、読めるわけです!
いけそう!
あとはラテン文字の先入観を捨てる必要がありますね。
ギリシャ文字「Ρ」はラテン文字の「P」と対応ではなく「R」に対応します。
ラテン文字「P」はギリシャ文字だと「Π」。パイです。
キリル文字「Р」はギリシャ文字「Ρ」。あ、同じ!
キリル文字の「Н」はラテン文字の「H」じゃなくて「N」…とかも。
こういう、形の先入観をなくさないと理解できないですね。
グルジア文字とアルメニア文字は根性で。
アジアの文字
多岐にわたる字形、言語…
文字だけですら覚えきれなさそうです。
とりあえず日本の隣国はどうでしょう。
極東のアジア文字
「拉面」「拉麵」
本場中国。表意文字。漢字。
当然日本語がこれに合わせた形のため、発音違います。
ひらがなで書くなら「らーみぇん」な感じ。
中国語は表語文字・漢字による表現だけなので、読むには漢字を知る必要があり、
フードコートでパッと見て読めるものでもないという利点と欠点が表裏一体。
日本の音読みと結構違うし。
…それじゃわからんやないか!
そんなあなたに、ピンイン!
「lāmiàn」
よめそう。
「라면」
ハングル文字。
「R」がなくて「L」なので、まだ素直な「ら」ですな。
なんとなく「らーみぇん」っぽいですね。
「ラーメン」は「라맨」の綴りの方が日本語に近いです。
ハングル文字は「子音+母音(+子音)」で一文字を形成するので、
それらを覚えれば読めますかね。
いろんなアジア文字
「رامين」
アラビア文字。
ラーメンだけど、アラビア語って「え」の母音がなく、
「Ramyn」といった感じの表記になってます。らーみーん。かわゆい。
アラビア文字は文字形が割と変わるので見た目を覚えるのが大変そう。
でも、アルファベットのように「子音+母音」なので、いけます。読めます。
「রামেন」
ベンガル文字。
一文字が「子音(+母音)」または「母音」ということで、アルファベット的に読めますが、
単独母音と子音につける付加母音の形が違いすぎてつらめかも?
「रामेन」
デーヴァナーガリー。ヒンディー語などで使われてる文字。
同じく「子音(+母音)」なので、字形を覚えれば勝機。
「ราเมน」
タイ文字。
子音を母音で挟んだりしてみたり。
順番を覚えるのが大変かもです。
数が多いですね…まだまだありそうだし、それでいて発音体系もそれぞれだし…
ほとんど表音文字
たいていの文字が表音文字なので、読もうとするだけなら覚えればいけそうです。
フードコートで頑張れるように、いろんな文字を覚えてみてはいかがでしょうか?
という感じ。ばーい👋
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